世界一周

「お祭りを巡る世界一周」のメリット・デメリットまとめ

スペインのトマト祭り(ラ・トマティーナ)参加 (30)

実は、世界一周する人の中で「世界のお祭りを巡りたい」というテーマで旅をしている人は昔からかなり多いです。

やっぱり、お祭りはその地域が最も輝く時期ですし、日本では絶対に見られないようなユニークなお祭りもたくさんある&その地域の価値観が色濃く反映されているので、世界のお祭りに参加するのはとっても異文化理解の観点からもとってもおすすめです!

わたしも、世界一周中はできれば面白いお祭りには積極的に参加していきたいなあと思いながら旅していました。でも実際は、予想外の面倒さや大変さがあったのも事実…。

というわけでここからは、実際にお祭りを追いかけながら旅していく中でわかった、「祭りを巡る旅」のメリット・デメリットについてシェアします!

海外の祭りを巡るメリット

  1. その地域への文化的な理解が深まる
  2. 地元の人と楽しく交流できる(ことが多い)
  3. 楽しい!!!!

それぞれ詳しく話していきます!

①その地域への文化的な理解が深まる

祭りを巡る旅の圧倒的なメリットは、やっぱり「その地域への理解が深まること」だと思います。

お祭りはその地域の人たちがいままでずっと大切にしてきたイベントです。お祭りの背景には、その国や地域の歴史、人々の価値観、大切にしてきたものなど、様々なエッセンスがぎゅっと詰め込まれています。

それを知るには、やっぱりお祭りは最高のイベント。

②地元の人と楽しく交流できる(ことが多い)

祭りの期間は、地元の人も開放的になっていることも多く、一緒に飲んだり、踊ったりと地元の人と交流できる機会が多いです。

普段はシャイな人でも、祭りの時は「無礼講」という感覚は世界共通のもののよう。

祭り期間には、特別なイベントや郷土料理が食べられるなど、その地域を楽しむ機会も多めなので、いろんな面でその地域を知り、人々と交流することができます!

もちろん、参加型ではないお祭り(見学型)など、交流があまり活発ではないところもありますが、その場合でも地元の人たちの楽しい雰囲気を味わうことができるのは魅力の一つです。

③楽しい!!!!

そして、単純に「楽しい」のもお祭りの大きな魅力。

よく「ハレとケ」という言い方をしますが、お祭りはその地域の人たちが日常から抜け出して思いっきり楽しむ場でもあります。

そんな楽しい雰囲気の中で、地元の人と交流したり、お祭りの時期だけの郷土料理を楽しんだり、一緒に盛大に盛り上がることができるのは、プライスレスな体験です!!

海外の祭りを巡るデメリット

逆に、デメリットはどんなものがあるのでしょうか?

自分自身の経験から、まとめてみました。

  1. 超絶ハイシーズンなので宿の予約が困難&物価急上昇
  2. 混んでいてゆっくり楽しめない
  3. 「普段」の地域の魅力を知ることができない

わたしは、旅に出る前までは「メリット」の方にしか目がいっていなかったのですが、実はお祭りを巡る旅にはデメリットもいくつかあります。

特にわたしが個人的に気になったのは、上に挙げた3点でした。

それぞれ詳しくお話しします。

①超絶ハイシーズンなので宿の予約が困難&物価急上昇

まず、お祭りの時期は、そのお祭りが世界的に有名であればあるほど世界中から人が押し寄せ、物価が急上昇&宿も予約困難になります!

特にお祭りが辺鄙な場所や普段は人が多くないエリアで開催される場合、宿の予約はめちゃくちゃ大変で下手すると1年前から予約が必要なんてことも、、。

宿はその時期値上げされることも

さらに、その時期宿の需要があることは見越されているので、お祭りの時期が決まった途端にそのエリアの宿が軒並み数倍の値段に値上がりすることもあります!!(ヴェネチアのビエンナーレのオープニング期間とかまさにそれ。)宿オーナーも稼ぎ時なので。

なので、お祭りに参加する=事前準備や宿の予約は必須&物価上昇した状態を覚悟しないといけません。

とにかく、お祭りを巡る旅は、本当に想像以上にお金飛びます。

②混んでいてゆっくり楽しめない

また、混んでいてのんびり過ごすことが難しいのもちょっと微妙なポイント。

お祭りの期間中は、基本的にそのエリアはどこにいっても混んでいます。(その分特別なイベントが開催されていて楽しかったりもするんですけどね!)

人混みが嫌いな人は、やっぱり避けたほうがいいかも。…というかもともと人混み嫌いな人はお祭りを巡ろうとは思わないかもですが…

意外と、「人生に一度だから」と自分に合わないテーマを決めたりする旅人も多いので。「日本にいてもお祭り大好き!」って人が「お祭りを巡る旅」をするほうが、やっぱり楽しめると思います!

③「普段」の地域の魅力を知ることができない

そして最後に、「お祭り期間」は、その地域の「特別な期間」です。なので、普段のその地域の魅力が見えてきにくいのも覚えておきたいポイント。

これは、実はわたしがお祭りを巡っていて一番強く感じた「違和感」でもあります。

お祭りの時期は街の雰囲気が全然違う

普段はのんびりしていてゆっくりするのにぴったりの街でも、お祭りシーズンはパーリーピーポーが世界から詰めかけ、大にぎわいのどんちゃん騒ぎなんてこともザラです。

地元の人の中には、(特に世界的に有名なお祭りほど)「この時期のこの地域の雰囲気は、いつもと違いすぎて好きじゃないんだ」という人もいます。(実際にそんな話を何度も聞きました。)

その地域の「お祭りの時の様子」しか知ることができない

また、お祭りはやっぱりその地域の人が主役や一番楽しむべきで、「普段そこにいない人がお祭りの時だけ楽しみにいく」というのも、なんだか表面的で軽薄というか…。

現地の人からしたら、「お祭りの時だけでなくて、普段のこの国・地域のことも知ってもらいたい」と思う人が多いと思います。だって、「お祭り=その国の姿」ではないですし、お祭りは現地の人にとっても「特別で、普段とは違う時間」な訳なので。

お祭りの時期だけその地域に行って、その地域のことを知った気になるのはどうなんだろう?ってのは、誰もが共感できることだと思います。(日本でも、「お祭り時のはっちゃけた状態が本当の日本人の姿だ」と思われるのは違和感あると思いますし。)

できれば、その地域の普段の魅力や雰囲気を知った上で、お祭りの特別感や楽しさを味わいたいところです。そのほうが、より「地元に人にとってもお祭りの意味や重要さ」もわかってくると思います^^

そういう意味では、その地域に一定期間住んでいたり、留学していたりと、その街の「普段の姿」を知った上で参加する地域のお祭りには、とっても大きな意味があると思います!!

お祭り好きならおすすめ!

まあ色々書きましたが…世界一周はいい意味でも悪い意味でも「一時的に滞在」するだけの旅人、観光客です。

「ユニークなお祭りがあるなら見てみたい」というのは普通だと思いますし、「その地域のことをよく知らない人は祭りに参加しちゃいけない」なんてルールはないので、自由に(でも地元の人へのリスペクトを持って)参加するといいとおもいます!

そして、意外と多いのが、さっきもチラッと書きましたが「普段は別にお祭りが好きなわけではないけど、せっかく世界一周するのでお祭りを巡ることにした」というタイプ。

これだと、世界レベルに有名な祭りの「想像以上の人混みや準備の大変さ」にメゲる可能性高しです。笑

日本でも、有名な花火祭りや伝統的なお祭りでは前々からの念入りな準備や、細かい予約(チケット、宿、移動手段の確保など)が必要ですよね。それに慣れている人(日本でも祭り巡りが好きとか)は全然大丈夫だと思います。

わたしの友達のAさんも、「世界のお祭りを巡る!」と意気込んだものの、2個目のお祭りで「もう、ルート合わせたり準備とか予約も大変すぎるし、物価も高すぎるからお祭り巡りはいいや。そういえば日本の地元でも、お祭り行かない派だったし。」と何か悟ってました…。

人間は「海外に行ったから」と行って、そう簡単に変わるものじゃないので、お祭りそこまで好きじゃない人は大変さの前に挫折するかもですが、もともとお祭り好きな人にはお祭り巡りしながらの長期旅行はおすすめです!!

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